【殺処分ゼロを目指して】ぽちとたま”いぬとねこ”の社会課題解決応援サポーター

シェルターを持たない弊社において、初店舗となる保護猫カフェ『ねことカフェ』にいる保護猫たちは基本的に保護活動などをされている方々、団体様から猫を譲り受け(預かる場合もあります)、譲渡活動を行っております。
今後も含めて、中心となるのは成猫たち。最年長で9歳の保護猫もお店で元気にのびのびと過ごしています。
多くの譲渡会に足を運んだり、運営している『ぽちとたま』の譲渡会掲載情報など、子猫がたくさん参加するものが例年より目につき、「子猫が多いと成猫まで譲渡会の参加の機会が少ないのでは？」と思ったり、「成猫が譲渡会に参加しても緊張してしまうことで、魅力を知ってもらえない。」などの課題を解決するため、保護猫カフェをオープンするため奔走した経緯があります。
一方で、工事の日程調整などでいつお店に保護猫をお迎えするのか難しかった点はありますが、今回オープンするにあたって1つの問題に直面することになりました。
お店に保護猫を迎えるにあたり1つ条件を設けています。
・他の猫との最終接触から2ヶ月後のエイズ/白血病の検査が陰性
シェルターを持っていない弊社では、エイズキャリアなどが陽性だった場合に、過ごしてもらう場所がなく、これから譲渡活動を行っていく上でキャリア持ちの猫とノンキャリアの猫を同じ場所で過ごしてもらう事ができないのが現状です。
いくら猫エイズは簡単に他の猫に感染しづらい、と言われていたとしても、現実問題として陰性だった子が譲渡の前に改めて検査をすると陽性と判定され、譲渡が破断になったケースを多く見てきました。
だからこそ、最終接触から2ヶ月という検疫期間を設けています。そこで直面した現実は陰性の子をお店に迎える際に、最後の検査時にエイズが陽性と判定された猫が複数いたことです。
その複数とは猫の事だけではなく、団体様、活動者様それぞれ別の場所でも起こった事です(簡易キットではなく、確定検査まで実施したケースもあります)。
エイズが陽性と知った上で部屋も分けず、同じフロアで陰性の猫と陽性の猫を過ごしてもらうわけにはいかず、陰性となった保護猫たちを現在はお店で迎えている状況です。

今回保護猫カフェをオープンする上で、すでに陰性と判断されている保護猫たちを念のために改めて2ヶ月という隔離期間を設けましたが、想像以上に厳しい現実が待っていました。
そして、キャリア持ちと判定されてしまった保護猫たちの受け入れは断念せざるを得なかったのです。
元々は、「陰性と判断されていればある程度は大丈夫だろう」と考えていたことに起因する問題ですが、キャリア持ちの保護猫たちを受け入れられなかった事は非常に悔いが残っています。
「陰性の猫だけ連れて行きやがって！」
と言われても仕方がない事だと思います。
ただここで伝えたいのは、何を言っても話は前に進むことはなく、起こった事実、現実に対してどう解決していくかに向かっていくことの方が重要です。
まだ始まった1店舗しかない保護猫カフェではありますが、将来的に『キャリア猫』だけのお店をオープンさせたいと思っています。というより、すべきものと思っています。そしてキャリア猫についての認知も広げる事もできます。
代表宅にもエイズキャリア持ちの猫が元気に暮らしています
そのお店の形態がカフェになるのか、サロン、ラウンジになるのか、更には違った形のお店になるのかは現段階では未定です。
・一般的な保護猫カフェの形態で良いのか？・よりストレスを与えない環境でのお店が作れないか？
まずは現在のお店での営業活動を地に足をつけながら進めつつ、『キャリア猫』だけのお店をオープンすることができれば、検疫期間が終わった後どちらの判定になっても受け入れが可能になります。
そこで一番重要になってくるのが、この活動に共感していただいた方々にサポーター様となっていただき応援してもらうことです。
1人1人と共感して頂けるサポーター様が増えることにより、地に足をつけながら私たちを含むサポーター様と一緒に着実に前に進むことができます。

今私たちを含め、多くの保護活動をされている方々、団体様は、いぬやねこに関わってくる社会課題を短期間で解決できるものとは思っていないはずです。
いかに、継続しながら辛抱強く抱えている課題を解決していくか。この点においては大きな意識の差はないと思っています。
このような持続化しなければ解決しないような問題こそ収入源、売り上げなどがとても重要な要素になってきます。
・店舗だけの売り上げに頼らない・数少ないスポンサー様だけに頼らない・クラウドファンディングだけに頼らない
もちろん、逆の事も言えます。
・店舗の売り上げを上げることを重視する・1社でも多くのスポンサー様を見つける・何を言われても何度でもクラウドファンディングを実施する
どちらも言えることにはなりますが、1つ挙げるとすれば収入の要素を1つに絞ってはいけない。
コロナもありました。南海トラフがいつやってくるかもわかりません。
そのため、社会課題解決の為に事業、仕組みを作るなら可能な限り複数の収入源を持っておくことはとても重要と考えています。
たった1つのお店をオープンするのに、何度も心が折れかけ(もはや折れてた)、ご迷惑、ご心配のお声も頂きながらも、やっぱりいぬとねこに関わる社会課題からは逃げたくない、やり続けないといけないと強く思っています。

保護猫カフェをオープンするまでに直面したキャリア猫の問題点を主な点として記載させていただきましたが、今回のサポーター様募集にて実践していく将来像は下記のように考えています。
・キャリア猫の居場所を作る・多頭飼育崩壊の対処と事前察知の仕組み作り・TNRの推進と啓発活動・野犬への対策(少し時間は要するかもしれません)
日本と海外では、全く違った価値観はあるものの、取り組み事例として日本版として応用できるものがないか？
もっと言えば、資金力のある業界団体のロビー活動に対応できるだけの協力関係を多く築きたく、現在は身近なところからアプローチを少しずつ行っています。
弊社は大阪を拠点としていますが、取り組んでいる社会課題は日本全国の問題なので、必要とされる問題(所有権の問題など)の法改正を伝えられる体制も整えたいと考えています。
数えればキリがないほど出てくる細かい課題ですが、一気に解決することはできず、1歩1歩進めていくしかありません。
その1歩がどのくらいの速度なのか？が課題解決に向けて大きな要素となってくるため、ぜひ最後までご覧いただいた方はサポーター様として寄り添い、応援していただければ大変嬉しく思います！

毎月いただく資金につきましては、現在運営している保護猫カフェである『ねことカフェ』で必要となるイレギュラーに発生する医療費を含めた運営資金や、今後『エイズキャリアの猫たちの居場所』のオープン、多頭飼育崩壊問題や野犬に関わる問題にかかる必要に活用して参ります。
現在、初店舗となる保護猫カフェがオープンして間もないということもありますが、こちらのコミュニティ内で定期的に活動報告をさせていただければと思っております。
大阪を拠点にしてはいますが、課題は大きくまとめれば一つになるものの、地域によっても問題対策にグラデーションが出てくる課題でもあります。
まずは拠点となる大阪、そしてそこから広げていくためのサポーター制度です。私たちだけじゃなく、「ちょっとこの問題は解決しないといけないな。」と思っている方々のご協力あっての活動となります。
ぜひお力を少し私たちに貸してください！

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