旅するスパイス航路

スパイスってエキゾチックな響きがあります。
砂漠を行くラクダとか、熱帯のジャングルとかが思い浮かんで旅人の心をくすぐるような。
そんなスパイスを自由に使って世界のスパイスごはんが作れたら日常に旅のワクワクが入りこんでくるような気がします。
スパイスについてのうんちくを語ったり、スパイスを使った各国料理を作ったり、スパイスを探す旅に出たりしながらスパイスの魅力を伝えていきます。
スパイスコーディネーターマスター立畑千賀子です。
20年ほど前にインドネシアに住んでいたころにスパイス料理に出会いました。それ以来、世界の国々でスパイス料理を食べておいしいものは作り方を習って。
そんなことをしながらやがて料理の仕事につき、今はスパイスカレー店をしながら「旅するスパイス料理教室」というクッキング講座を開催しています。
スパイスが使いこなせたら食はもっと自由になると思うのです。例えば健康上の理由で、人によっては宗教上の理由などで食べられる食材が制限されることがあります。ダイエットや美容が理由のこともあるでしょう。そんな時にスパイスは味や色や刺激性により食に満足感を与えてくれます。べつに制限があるわけでなくてもスパイスによって普段の食が華やかさにバリエーション豊かになります。
そんなスパイスの魅力と魔法を旅をしながらみなさんにお伝えしたいと思っています。
商品としてのスパイスへの関心が世の中でだんだん高まっている気がします。
スパイスを使った食品や飲料が増えていたりスパイスの健康効果について話題になっていたり。でも実際スパイスを使いこなすとなると難しく感じてしまう人が多いのではないでしょうか？
実はスパイスって意外と身近なものでカレーだけじゃなく日本食で使われるワサビもカラシもシソもスパイス。野菜のピーマンもタマネギもダイコンもスパイスの仲間なんです。そうやって身構えずに使いこなせるスパイスが増えていくと料理のレパートリーだけじゃなく不思議にいろいろなアイデアが広がっていきます。
私が開催している「旅するスパイス料理教室」やスパイス資格講座の受講生のなかには飲食店をされている方や、将来的にカフェなどを経営したい方、食品関係のお仕事に就いている方が多くいます。スパイスが新しい価値を生み、なにかの扉を開ける鍵になるととらえている方が多い気がします。
スパイスのことをもっと知りシェアしあうことで新しいことをひらめいたり、むかし憧れていたことを思い出したり。サロンを訪れることでそんな航路が描けたら素敵だと思います。