隠れた日本美術をドイツで展示し売り込む活動【ギャラリー日独物語】

600〜2,900円/月
参加人数0名
    評判まだ評価がありません - 件
    ランキング
    隠れた日本美術をドイツで展示し売り込む活動【ギャラリー日独物語】
    日本に隠れている優れ美術を集め、ドイツで展示する日独文化交流です。日本の知られざる美術作品が、町工場の技術のごとく世界に通用しています。展示会の資金不足を私費で補ってきました。全国からのご支援で、これからも低廉な出品料で続けたいと考えます。皆様とともに活動の輪を広げたいと思います。
    GallerystoryGallerystory

    関連キーワード

    目次

    口コミ・評判


    このオンラインサロンの口コミは、まだありません。

    サロン紹介

    1 最初の壁

    私(河野)は日本の画家や造形作家の作品を、主にEU国へ送る活動を行っています。当初は自作品を託す側で、やがて託される側に回り、作品募集を担当しました。そこで壁に当たりました。日本の新進美術はヨーロッパ国で珍しがられ、しかしなかなか売れなかったのです。現地からも内容向上を求められました。美術の内外差を知り、抜本的な補強と底上げを始めました。
    写真1 Thomas-Dehler-Haus(photo: G. T.)

    2 もうひとつの壁

    まず作品の選び方を変え、作品単位でパワーアップも行い、現地評価と売れる率を徐々に上げました。売れる作品の割合を10倍に上げる策が、マネージ・アンド・プロデュース作戦です。また売れて万歳で終わらせず、より独創的、芸術的、超越的な方向を目指しました。ところがやがて別の、次元の違う壁に当たりました。ジャパンマネーの縮小です。
    写真2 Winkler画廊ペーパーアート2014企画(photo: G. T.)

    3 アーティストの資金不足

    私たちは2014年春にベルリンにアートギャラリーを構え、今は失っています。さらなる国内事情で、美術家には徐々に参加費が重い負担になっていきました。そんな中で出品料もじりじり下がり、活動資金難になりました。日本の内需事情が、海外文化活動のブレーキになってきた問題です。
    写真3 JONES F. S. "Our funeral in the box"(photo: G. T.)

    4 外国の人々は日本美術に期待

    外国はインフレ基調で、物価も所得も毎年上がり、為替も円安ユーロ高が続いています。ニューヨークでもパリでも、現代アート作品は売れていて、日本の美術も外国からエールを送られています。日本の現代作品をもっと送るよう、ドイツからもリクエストが来ているのです。東日本大震災後の日本への支援で行われた各国の芸術文化事業で、その傾向は強まりました。しかし日本側は反応しにくい状態です。
    写真4 BERLINER LISTE in Kraftwerk Berlin 火力発電所跡(photo: G. T.)

    5 内外すれ違いの構造

    余裕がある外国は日本の現代美術品が欲しい、しかし日本は不況でアーティストも動きにくい状態です。日本以外の先進国は経済成長し、アルバイト時給が下限1500円など物価も想像以上という現実もあります。案や才があれどお蔵入りという、日本の各分野によくある事態が美術にもみられます。このすれ違いを何とかしようと考えました。
    写真5 URANIA Berlin e. V.(photo: Kayoko Tagami)

    6 恒例行事の日本祭

    毎年1月の恒例イベントに、「ジャパン・フェスティバル・ベルリン」があります。これは各国にある同名イベントのドイツ版で、会場に"Japan Exclusive"のゾーンがあります。私たちは在ドイツでなく、遠い日本国内からエントリーする数少ないチームです。会場には市民コレクターやアート関係者も訪れ、アーティスト紹介のよい場になっています。しかし遠征はトータル赤字。そこでご支援金を、主にドイツ側のエントリー料と運営費にあてます。
    写真6 Japan Festival Berlin 2016ジクレー版画展(photo: G. T.)

    7 リターン作品は主に日独製

    ジクレー版画と、絵はがきが充実しています。ジクレーとは(転写でなく)インク吹付プリンターで出力した、デジタル版画の代表です。日本では値が張るドイツの高級美術紙に刷ったもので、現地で好評作が出ています。もうひとつのJブランド絵はがきは、アーティストの作品をレイアウトした、ドイツで限定販売しているポストカードです。やや大型のサイズで、一点ずつに手をかけた美麗な色彩のシリーズです。こちらも人気作があります。
    写真7 Japan Festival Berlin 2017 J art postcard(photo: Kaori SUZUKI)

    8 ヨーロッパの美術展覧会の大きい違い

    ヨーロッパ国の特徴に、アート作品を市民が判定する慣習があります。人々は音楽と同様の感覚で美術を楽しみ、現に各家庭に現代アートが飾ってあります。日本には現代アート作品を所有する人はごく少ないので、ここは大きい違いです。その違いが美術展の形式に表れ、アートフェアと呼ぶマーケット方式が展覧会の大半です。かしこまった緊張の場ではなく、くだけた雰囲気がヨーロッパの美術展覧会です。
    写真8 Japan Festival Berlin 2018 Micro solo Exhibition(photo: Emiko Oeda)

    9 日本へのフィードバックも視野に

    作品を日本に輸入し国内活況がつくれたらと、出品アーティスト一同願っています。各国の美術が集まった激戦地でありながら、全く聞いたこともない初登場アーティストも区別なく買われるドイツでは、美術の評価軸も日本と違っています。それも活動のひとつのポイントです。私たちは海外遠征の思い出づくりに加え、独自作品が現地でどこまで行けるかに重心を移しています。攻略ノウハウも少しずつ積み上がってきました。
    写真9 Quartier 205 shopping center, Berlin-Mitte(photo: G. T.)

    10 ドイツ現代美術の未来

    現代美術の情報発信地といえば、1番はニューヨークで、2番はパリとされます。ところが世界一を目指す宣言を、ベルリン市が行っています。まるでビッグマウスですが、シュプレー川にある博物館島(いわゆる中州の美術館、ベルリン美術館)を核として、現代アートの基地を結集する工事が続いています。有言実行がドイツ流。最近の竣工でひと区切りがつきましたが、ソフト面はこれからです。
    写真10 ボーデ美術博物館・ベルリン博物館島(photo: G. T.)

    11 ニッポンに期待するベルリン市民

    この未来的な宣言が、ベルリン市から比較的新しく出された理由は、ベルリンの壁の崩壊でした。ベルリン市には中堅的な古都のイメージがありますが、冷戦で主要産業が去り、今は情報産業の道が画策されています。やるならとことんやろうぜ、という気分が私たちにもあり、出品者ともどもこの未来の芸術文化情報都市に投資しています。トーキョー以外の都市名も出しながら、私たちは現地で日本現代文化を広めていきます。
    写真11 ベルリンの壁の部分遺構(photo: CHIHAYA NAKAGAWA)

    12 関連リンク

    ジャパン・フェスティバル・ベルリンの主催者サイトhttp://www.japanfestival.de
    ジャパン・フェスティバル・ベルリンの開催建物サイトhttp://www.urania.de

    13 リターン作品の諸元(選べる作品の詳細です)

    ジャパン・フェスティバル・ベルリン由来として、実際の出品作から用意しました。日本のコンテストにはまず出ない作品ですが、内外の受賞作や雑誌掲載もあるようです。12ヶ月を過ぎて継続された場合は、一巡して24ヶ月にもリターン作品が選べます。そのために作品の種類を後で増やしていく予定です。
    ◆《大型絵はがきセットの仕様》◆◆◆◆◆
    (1)日本のアーティストの秀逸作品をデザインした、高級絵はがきコレクション。(2)175x120ミリ、光沢厚手用紙260g/m2、オフセット印刷、紫外線防止コート、投函に必要な切手は82円。(3)5種5枚セットが複数あり、お好みの一セットをお選びいただけます(決定は後で)。(4)画像は理論値の裁断状態で、sRGB表示なので彩度が高めです。
    ・絵はがきセットA(20180401登録)ドイツでのベストセラーが中心の図柄。当地で関心が高い日本文化伝承的な組み合わせ。 (上左から)『Lucifer-air, closed』Meiya Y(2015)『Futa-Hihiru』O.Souske(2012)『A Game of Go., 600 Scenes of Genji, Scene452』Agameishi(2001)『6th Heaven -eclipse』Meiya Y(2013)『a dancer』Ritsuko(2014)
    ・絵はがきセットB(20180401登録)ドイツで一目置かれた、ニッポンの不思議な造形。編集者推薦のディープな組み合わせ。 (上左から)『Life Tree』Hiroyuki MIZUNO(2014)『Animal Spirits』Miwako KOBAYASHI(2013)『Snow flower』yukimushi(2012)『A view from the garden, August』Miki Honjo(2014)『"Kawaii" Lovely 01』Hiroko Ishii(2014)
    ◆《ジクレー版画の仕様》◆◆◆◆◆
    (1)油彩、ペン画、CGなどを原画として、高級紙に刷ったジクレー版画コレクション。(2)インク吹付出力、ドイツ製美術紙、テクスチャー紙質あり、仕上がり寸はタテxヨコ。 マテリアルは原画の仕様。ドイツ用のプリントサイン。(3)複数の中から1点をお選びいただけます(決定は後で)。(4)画面では濃度などが異なって見えることがあります。
    ・ジクレー版画1(20180401登録)『red ogre』Meiya Y(2010)Pigment ink, digital software古代日本の民話とSFスペクタクルを行き来して、近未来世界を表す超日本画。アナログとデジタルを混成した、精緻な現代おとぎ話の人物画シリーズ。水彩紙厚手、300x300ミリ。
    ・ジクレー版画2(20180401登録)『From the garden #0965』Miki Honjo(2014)Oilこれは具象画かとイリュージョンを誘う新興伝統造形。ヨーロッパ感覚の中にまだ定着していないと思われる、日本の様式美を感じさせる推奨作。水彩紙厚手、300x390ミリ。
    ・ジクレー版画3(20180401登録)『SAKAKI』O.Souske(2012)silk, Japanese traditional pigments, silver leafさかき(榊、学名Cleyera Japonica)は古来、神が宿る葉。巫女(みこ)装束の少女がそれを手にした図は、清楚な癒し系日本画の新感覚。水彩紙厚手、300x312ミリ。
    ・ジクレー版画4(20180401登録)『Time of Fertility』Kaori SUZUKI(2016)Acrylic, Pen, Color Pencilドイツに支持者が多く、具象画を超える評価がある純粋抽象画。全体と部分に別軸の表現があり、細部にも仕掛けが多い複雑系。長方形。キャンバス目紙厚手、400x300ミリ。
    ・ジクレー版画5(20180401登録)『Lovely little girl』Yoko Matsuura(2017)Photo, OLYMPUS PEN-F (14mm, f5.6, 1/2500s)ドイツ鉄道、DBベルリン中央駅のひとコマ。ドイツではアートフォトグラフの地位が高く、絵よりも写真が先に売れるほど。高級写真光沢紙厚手、400x300ミリ。
    ・ジクレー版画6(20180401登録)『Clover』Emiko Oeda(2015)Acrylic洋画、日本画、サブカルなど在来と異なる独創的画風。背景と同柄の衣服で、不思議な活気と憩いをもたらす植物シリーズの代表作。キャンバス目紙厚手、361x300ミリ。
    ・ジクレー版画7(20180401登録)『Light and darkness』Mari Nishimura(2017)Oil, Acrylicニューヨークや東京ですでに話題の抽象系新進。龍伝説の幻視体験を思わせる会心作。売却後に再発見し、記録を発掘して版を起こしたもの。キャンバス目紙厚手、394x300ミリ。
    最後までご覧いただき、ありがとうございます。表紙写真 ブランデンブルク門、旧東独側から(photo: Hideki MATSUSHIMA)

    料金・プラン

    [1][2][3] は「1,900円/月」と共通。

    [4] 12ヶ月ご支援後:「大型絵はがきセット」を1種類お送りします。

    ※絵はがきはセットを選べ、左下の本文側に詳細。
    600円/月
    0名
    [1][2][3] は「1,900円/月」と共通。

    [4] 12ヶ月ご支援後:「ジクレー版画」を1種類お送りします。

    ※ジクレー版画は1点を選べ、左下の本文側に詳細。
    1,600円/月
    0名
    [1] 毎月:活動状況やドイツアート事情、裏話、秘話などのリポートメールをお送りします。

    [2] 6ヶ月間ご支援後:芸術に関するご質問、お一人一つに回答します(出版の可能性あり)。

    [3] 1月:ジャパン・フェスティバル・ベルリンの会場リポートをお送りします。

    [4] 12ヶ月間ご支援後:「大型絵はがきセット」と「ジクレー版画」を、ともに1種類お送りします。

    ※上の画像は選べる作品のイメージです。左下の本文側に詳細。
    1,900円/月
    0名
    [1][2][3] は「1,900円/月」と共通。

    [4] 12ヶ月間ご支援後:「大型絵はがきセット」と「ジクレー版画」を、ともに2種類お送りします。

    ※作品点数は1,900円/月の2倍。左下の本文側に詳細。
    2,900円/月
    0名

    プロフィール

    Gallerystory Gallerystory

    今の活動の柱は二つあります。日本美術家の美術展を海外で開催。芸術の鑑賞法の研究と出版。以前は建築計画とまちづくり、美術館研究、売らない画家へ転向し、制作アシストと売り方の追求へ発展。内外で美術市場が大きく違うと知り、アート環境の格差問題に着目。

    ランキング一覧

    おすすめのオンラインサロン・特集

    人気の検索キーワード

    デイリーランキング(参加人数順)